働く女性の戦略的生活スタイル|Another You STYLE
働く女性の生活を戦略的に考え、仕事・ファッション・くらし・美容/健康・スキルアップ・食事などについて、ミニコラムとしてご提案・ご紹介してまいります。
女性が働いていて一番悩むことは、「ビジネスシーンでどのようなファッションをすれば良いのか」ではないでしょうか。仕事のやり方は、経験者から学んだり雑誌や本で学ぶことができます。しかし、女性のビジネスファッションは、それが難しいケースが多いからです。
ある程度のキャリアを積むと、身近で参考になる立場の女性が少なくなってきます。しかも、女性社員の扱いに慣れていない日本の男性上司・同僚は、女性のビジネスファッションをおかしいと思っても口に出さないことが多いようです。私も、ずっと後になって元上司の本音をたまたま聞き、「その時ちゃんと言って欲しかった」と思ったことがありました。誰も何も言わないからといって、周囲がそのファッションを認めているとは限らないのです。ならば、どのように知識を習得すれば良いのでしょうか。
私も、困りながら少しずつ情報を集めました。このミニコラムでは、私がビジネスファッションを考える上で参考になった情報をご紹介いたします。
1.ビジネスとプライベートのファッションは何が違うのか
女性誌のビジネスファッションの特集を見て、「これはとても会社に着ていけない」と思ったことはありませんか。女性にとってファッションで最も大切なことは「自分をいかに魅力的に見せるか」であり、それ以外の目的を考えることは非常に難しいものです。女性誌もその視点でコーディネートを考えています。しかし、ビジネスファッションの目的はプライベートのファッションとは全く異なります。私もそうでしたが、そのことになかなか気がつかない女性は意外に多いと思います。
この本は、ビジネスファッションに止まらず、もっと広くビジネスを支配している暗黙のルールについて述べています。ビジネスは男性中心のゲームであり、女性にはなじみの薄い男性特有のルールのもとで進むので、女性はまずこのルールを理解することが重要、というのです。「男女平等」で育ってきた私には、男性特有のルールで進むということは衝撃的な指摘でした。しかし、社会の半分は男性であり、現実として男性と女性では行動の仕方が異なるのであれば、女性の行動基準だけで行動するのもおかしなことです。男性と女性は考え方で異なるところもあるということをしっかり理解し、それに応じた行動をすることは大切なことだと思います。
この本によれば、男性にとってビジネスで着る服はチームであることを示すユニフォームなのだそうです。あなたがユニフォームと思われる服装をしなければ、男性からチームの一員と見てもらえないかもしれない。ビジネスはチームゲームなのだから、そうなると不利になる、というのです。
そういうファッションはつまらないと感じる女性も多いでしょう。それに対してこの本は、「あなたのセンスとチームのユニフォーム双方を満たせるお洒落をみつけよう。」と述べています。ビジネスファッションに必要なのは、自分中心の視点と社会的視点の両方のバランスを上手く取ることなのです。そして、自分中心の視点(センス)が欠けるより社会的視点が欠けるほうが、会社での評価は低くなるケースが圧倒的に多いでしょう。このことは充分理解しておく必要があります。
2.認められるためのビジネスファッションとは
では、具体的にはどのようなビジネスファッションが良いのでしょうか。最近では女性のビジネスファッションの本も少しずつ出版されるようになりましたが、まずは出来るだけ堅実(保守的)な内容の本を読んだ方が良いと思います。男性(特にあなたを評価するポジションにいるような年齢の男性)はビジネスファッションでは堅実(保守的)を好むことが多いからです。
この本は、「スーツの基本は、色は紺とグレー、素材はウール、柄は無地かストライプ」というように、出版されている女性向けのビジネスファッションの本の中でもかなり堅い部類に入ります。
内容も、服の揃え方、このような服ならこのような印象になる、このようなシーンにはこのようなコーディネートがふさわしい、など1つ1つはそれほど深くありませんが満遍なく説明されているので、一通り基本を押さえることができます。
もちろん、ビジネスファッションがユニフォームなら、チームによって好まれるユニフォームは違います。自分のチームにあわせたアレンジは必要になりますが、カジュアルなスタイルをランクアップさせるより、堅実なスタイルを崩すほうが簡単です。その点からも、まずは堅い内容の本を読むほうが効率的だと思います。
3.ビジネスファッションに自分らしさを加えるには
ビジネスファッションにそれなりに精通してくると、自分らしいセンスを加えたくなるのは、女性も男性も同じでしょう。単にチームに加わるのではなく、「特別な」メンバーとしてチームに加わりたいという気持ちです。
男性のスーツの基本を知ることは、そのための1つの有効な方法だと思います。女性が本格的に働くようになって日が浅いため、まだ女性のビジネスファッションはルールが確立されていません。そのため、女性は男性以上に自分で判断する力が求められています。今までの基準を知らずに、やみくもに判断することはリスクが大きすぎます。
また、男性の間でも微妙に基準が異なります。男性のビジネスファッションについての知識があれば、キーとなる男性たちのファッションに対するスタンスが分かり、女性のファッションもどの範囲まで許されるか、あるいはどのようなスタンスが好まれるか、判断しやすくなるでしょう。
男性のビジネスファッションに関する本は多数出ているので、読みやすいものを選べばよいと思います。男性視線を押さえるためには著者は女性よりは男性、ビジネスの視点をきちんと押さえるためには若者向けより経験者向けの本が良いと思います。
ただ、時代は変わってきています。今まで男性の基準で動いてきたビジネスも、少しずつ女性の基準を取り入れるようになってきました。男性と全く同じでは、女性が会社に加わる意義が半減するとも言えます。ビジネスファッションでも、男性の基準を知った上で、女性のみに許されるアイテム(スカーフやジュエリーなど)で自分らしさを表現してはいかがでしょうか。
「型を身につけた人が型を破ることを『型破り』といい、型のない人が型を破ることを『形無し』という」。ある歌舞伎役者の言葉だそうです。あなたのビジネスファッションが『形無し』ではなく、『型破り=新しい型・価値の創造』となるために、このミニコラムが少しでもお役に立てれば幸いです。
★ 関連記事
・ビジネスシーンでのスカーフの使い方例
→ ビジネスファッションのお役立ちアイテム|ETRO
・ビジネスシーンにふさわしいジュエリーについては、別ブログで深く検討しています。
→ ビジネスシーン・ジュエリーのコラム一覧
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ある程度のキャリアを積むと、身近で参考になる立場の女性が少なくなってきます。しかも、女性社員の扱いに慣れていない日本の男性上司・同僚は、女性のビジネスファッションをおかしいと思っても口に出さないことが多いようです。私も、ずっと後になって元上司の本音をたまたま聞き、「その時ちゃんと言って欲しかった」と思ったことがありました。誰も何も言わないからといって、周囲がそのファッションを認めているとは限らないのです。ならば、どのように知識を習得すれば良いのでしょうか。
私も、困りながら少しずつ情報を集めました。このミニコラムでは、私がビジネスファッションを考える上で参考になった情報をご紹介いたします。
1.ビジネスとプライベートのファッションは何が違うのか
女性誌のビジネスファッションの特集を見て、「これはとても会社に着ていけない」と思ったことはありませんか。女性にとってファッションで最も大切なことは「自分をいかに魅力的に見せるか」であり、それ以外の目的を考えることは非常に難しいものです。女性誌もその視点でコーディネートを考えています。しかし、ビジネスファッションの目的はプライベートのファッションとは全く異なります。私もそうでしたが、そのことになかなか気がつかない女性は意外に多いと思います。
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この本によれば、男性にとってビジネスで着る服はチームであることを示すユニフォームなのだそうです。あなたがユニフォームと思われる服装をしなければ、男性からチームの一員と見てもらえないかもしれない。ビジネスはチームゲームなのだから、そうなると不利になる、というのです。
そういうファッションはつまらないと感じる女性も多いでしょう。それに対してこの本は、「あなたのセンスとチームのユニフォーム双方を満たせるお洒落をみつけよう。」と述べています。ビジネスファッションに必要なのは、自分中心の視点と社会的視点の両方のバランスを上手く取ることなのです。そして、自分中心の視点(センス)が欠けるより社会的視点が欠けるほうが、会社での評価は低くなるケースが圧倒的に多いでしょう。このことは充分理解しておく必要があります。
2.認められるためのビジネスファッションとは
では、具体的にはどのようなビジネスファッションが良いのでしょうか。最近では女性のビジネスファッションの本も少しずつ出版されるようになりましたが、まずは出来るだけ堅実(保守的)な内容の本を読んだ方が良いと思います。男性(特にあなたを評価するポジションにいるような年齢の男性)はビジネスファッションでは堅実(保守的)を好むことが多いからです。
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内容も、服の揃え方、このような服ならこのような印象になる、このようなシーンにはこのようなコーディネートがふさわしい、など1つ1つはそれほど深くありませんが満遍なく説明されているので、一通り基本を押さえることができます。
もちろん、ビジネスファッションがユニフォームなら、チームによって好まれるユニフォームは違います。自分のチームにあわせたアレンジは必要になりますが、カジュアルなスタイルをランクアップさせるより、堅実なスタイルを崩すほうが簡単です。その点からも、まずは堅い内容の本を読むほうが効率的だと思います。
3.ビジネスファッションに自分らしさを加えるには
ビジネスファッションにそれなりに精通してくると、自分らしいセンスを加えたくなるのは、女性も男性も同じでしょう。単にチームに加わるのではなく、「特別な」メンバーとしてチームに加わりたいという気持ちです。
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また、男性の間でも微妙に基準が異なります。男性のビジネスファッションについての知識があれば、キーとなる男性たちのファッションに対するスタンスが分かり、女性のファッションもどの範囲まで許されるか、あるいはどのようなスタンスが好まれるか、判断しやすくなるでしょう。
男性のビジネスファッションに関する本は多数出ているので、読みやすいものを選べばよいと思います。男性視線を押さえるためには著者は女性よりは男性、ビジネスの視点をきちんと押さえるためには若者向けより経験者向けの本が良いと思います。
ただ、時代は変わってきています。今まで男性の基準で動いてきたビジネスも、少しずつ女性の基準を取り入れるようになってきました。男性と全く同じでは、女性が会社に加わる意義が半減するとも言えます。ビジネスファッションでも、男性の基準を知った上で、女性のみに許されるアイテム(スカーフやジュエリーなど)で自分らしさを表現してはいかがでしょうか。
「型を身につけた人が型を破ることを『型破り』といい、型のない人が型を破ることを『形無し』という」。ある歌舞伎役者の言葉だそうです。あなたのビジネスファッションが『形無し』ではなく、『型破り=新しい型・価値の創造』となるために、このミニコラムが少しでもお役に立てれば幸いです。
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