2012/05

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自分の市場価値を知る方法


グローバル化が進むなかで、大企業で働いていても安泰とは言えない時代になってきました。大企業がすぐにつぶれる可能性は低いかもしれませんが、国際競争による事業再編やM&Aが加速してくれば、そこには必ずリストラクチャリングがあるからです。もしくは、より悪い条件で働かざるをえない状況になるかもしれません。しかし、そのような状況でも、どのような企業でも通用するようなポータブルなスキル・キャリアがあれば、こわいものは無いでしょう。

では、ポータブルなスキル・キャリアがあるのかどうか、どうしたら客観的にわかるのでしょうか。忙しく働くビジネスパーソンにとっては、時間的な制約もあり、手軽に具体的に知りたいところです。転職サイトなどで「年収診断」というサービスがありますが、これは非常に手軽で10分程度の時間でいつでもできますが、感覚的で抽象的な質問に答える方式が多いようです。従って、得られる成果も、現在年収が妥当な範囲かどうかといったことを中心に、感覚的で抽象的なレベルのものです。

そこで、私が長らく実践している方法をご紹介したいと思います。その方法は、転職サイトで匿名スカウトサービスを利用する方法です。このサービスは、転職サイトに匿名で職歴やスキル情報をレジュメとして登録すると、求人中の企業(または、転職エージェントコンサルタント)がそのレジュメを見てスカウトメールを送ってくる、というサービスです。匿名ですので気軽にできますし、ネット上でのサービスですので時間的・場所的な制約もなくいつでも手軽にできます。また、具体的な企業からのアプローチがあるわけですから、自分のスキル・キャリアが、どの程度通用するのか、どのような企業に通用するのか、などがわかるようになります。意外な企業からのアプローチもあったりしますので、自分のキャリア戦略(「10年後に生き残るためのキャリア戦略マップ」ご参照)の参考にもできるでしょう。

少し気になるのが、転職の意志がなくても匿名スカウトサービスを利用してよいのかどうかです。しかし、転職の意志がなくとも、転職の意志レベル(すぐにでも転職したい|1年以内に|よい企業があれば|今のところ考えていない、など)を表明設定できますし、スカウトメールを受けた場合でも、丁寧に辞退すれば問題ないと思います(ボタンひとつで簡単に辞退できる機能がスカウトサービスにありますが、コメント欄もありますので丁寧な辞退コメントをされるのが望ましいと思います。将来、本当に転職をすることになるかもしれないからです。)。実際、私は、このサービスを利用してスカウトメールに応募したことはありませんが、これまでにそれで問題になったこともありません。それどころか、半年間とか1年間、レジュメを更新していないと、更新してくださいという電子メールが送られてきます。定期的に、自分のスキル・キャリアを更新登録しつつ、それらを見直すよい機会にもなります。

この方法は、最初は、自分の具体的な職歴や経験スキルや取得資格などを書きますので(守秘義務の範囲で)、そこそこ手間がかかりますが、その後は、自分のスキル・キャリアの変化にもよりますが、変化分を定期的に更新をするだけの作業です。下記に匿名スカウトサービスが利用できる企業を複数紹介しておりますが、登録する情報はほぼ同じですので、求人企業がスカウトサービスによっても異なることを考えると、複数のスカウトサービスに登録するのもありだと思います(私は、下記のスカウトサービスのすべてを利用しています)。

ただし、すぐに転職の意志が無い場合は、気をつけなくてはならない点もあります。現在働いている企業やクライアント企業が、このスカウトサービスで求人企業になっている場合があることです。転職の意志がある場合には守秘義務の範囲でできるだけ具体的に書いた方がよいようですが、それが目的ではない場合は、現在の所属企業やクライアント企業から、転職しようとしているのではないかと、あらぬ疑いをかけられないよう注意をしないとなりません。例えば、以下のような点に留意する必要があります。

(1)職歴などで、具体的な企業名やそれが明らかにわかる表現を避ける
(2)職歴などで、仕事の実施時期を、多少入れ替えたりずらす
(3)自分のレジュメを見られない企業を設定する機能があるので、所属企業やクライアント企業などを設定しておく
(4)それらの企業にグループ企業もある場合は、なるべくそのグループ企業も設定しておく

実際、レジュメを見られない企業の設定ができる機能を知らなかったときに、私が働いている企業からスカウトメールが送られてきたことがあります。レジュメをよくよく見れば私であるとわかるかもしれないと思い、あらぬ疑いをかけられないよう、スカウトメールが来たことと事情をあわせて人事部に伝えたことがあります。私が働いている企業は非常にフランクでしたので、そのときは笑い話ですみましたが・・。しかし、逆にこの一件で、適切なレジュメを書けば、適切な企業からアプローチがあり、この方法が有効であることがわかります。

なお、転職エージェントサービスを利用する方法もありますが、私自身は利用したことがないのですが、経験のある知人の話によれば、担当エージェントさんと電子メールや電話でやり取りする頻度が結構多く、すぐに情報のやり取りや判断・決断を求められることが多いので、自分の好きなタイミグで利用できる手軽なサービスではないようです。どちらかといえば、すぐに転職をしたいときに有効なサービスだと思います。

このように、特に時間に制約のあるビジネスパーソンにとっては、自分の市場価値を手軽に、かつ、客観的に具体的に知るには、転職スカウトサービスはとても有効な方法だと思います。転職エージェントサービスのようにすぐに企業からアプローチが来ないかもしれませんが、長らく続けて利用していれば、どのような企業からどのくらいのアプローチがくるかで自分の市場価値がわかりますし、意外な企業からのアプローチで新たな発見があるかもしれません。自分のキャリアやスキルを戦略的に考えるのに、十分に役立つひとつの方法であると思います。

以下に、私が利用している匿名スカウトサービスを行っている企業を4社掲載いたします。求人企業の登録数が多いほど、スカウトメールが送られてくる頻度が高いと思いますが、長らく利用していて実際にスカウトメールが送られてくる数の多い順に掲載しています。匿名スカウトサービスの機能はだいたいどの企業も同じですが、求人企業の登録数や私の経験からいえば、リクナビNEXTかDODAの1つか2つを利用するだけで、利用目的からすれば十分かと思います。ただし、上述の通り、登録する情報はほぼ同じですので、1つ利用するならば、多くはコピー&ペーストで他社のサービスにも登録できますので、複数利用するというのもありかと思います。


【リクルート社】
以下のバナー(リクナビNEXTの画像部分)をクリックして、表示された最初の画面左上の「リクナビNEXT(以下のバナーと同じ画像部分)」をクリックすると、次の画面に「スカウトを待つ」というメニューがありますので、そのメニューから匿名スカウトサービスの説明閲覧と登録ができます(会員登録をしていない場合は、最初の画面と同様の画面から会員登録をすることになります)。


【インテリジェンス社】
以下のバナーをクリックして、表示された最初の画面左上の「DODA」をクリックすると、次の画面に「スカウト」というメニューがありますので、そのメニューから匿名スカウトサービスの説明閲覧と登録ができます。





【ソフトバンク社】
以下のバナーをクリックして、表示された最初の画面中央上に「スカウトを活用する」というメニューがありますので、そのメニューから匿名スカウトサービスの説明閲覧と登録ができます。




【マイナビ社(旧 毎日コミュニケーションズ社)】
以下のバナーをクリックして、表示された最初の画面中央上に「スカウトを受ける」というメニューがありますので、そのメニューから匿名スカウトサービスの説明閲覧と登録ができます。ただし、マイナビ転職エージェントは、企業から直接アプローチがあるのはなく、エージェントコンサルタントのみからスカウトメールがあります。しかし、スカウトメールには具体的な企業名が記載されていますので(具体名はないものもありますが)、サービスレベルとしては上記他社と同等だと思います。





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タグ: キャリア市場価値ポータブル・スキル転職スカウトサービス

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17:38

Another You |

8月3日15:09にご投稿のO社U様

コメントありがとうございます。誠に恐れ入りますが、このブログの状況は、
下記の7月30日のご返信投稿のとおりでございます。
大変申し訳ございませんが、ご期待に沿うのは難しいと存じますので、
どうぞご理解くださいますようお願いいたします。

08

03

19:02

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08

03

15:09

Another You |

U様

お忙しいところ、私どものような稚拙なブログへのご提案誠にありがとうございます。

私どものブログは以下のような状況のため、ご提案は嬉しく思いますが、ご期待に沿うのは難しいのではないかと存じます。
・アフィリエイトを主目的としたブログではない
・現時点では、更新を一時停止している

大変恐縮ですが、どうぞご理解くださいますようお願いいたします。

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