働く女性の戦略的生活スタイル|Another You STYLE
働く女性の生活を戦略的に考え、仕事・ファッション・くらし・美容/健康・スキルアップ・食事などについて、ミニコラムとしてご提案・ご紹介してまいります。
前回、前々回と働く女性が持ち歩く防災グッズを考えましたが、その過程でいろいろなサイトの防災情報をチェックしてみると、昔は常識とされていた行動が今では「やってはいけない」「役に立たない」とされるケースがありました。また防災グッズも、実体験からより使いやすいものはこれという意見が出て来ています。今回は、そのようなことを3つご紹介したいと思います。
1.ぐらっと来たら火の始末 → 揺れている間は無理して火を消さない
私の小さいころは、「ぐらっときたら火の始末」という標語がありましたが、最近では地震の火は無理に消さないというように常識が変わって来ています。消防庁の「防災マニュアル」でも、地震にあった時の行動を以下のように記しています。
つまり、無理して火を消すよりも、自分の身を守ることを優先すべきなのです。昔と違って、今は火事になりにくい仕組みが組み込まれていますし、たとえ出火しても延焼しにくい設計になっているからです。となると、万が一火が出ても地震が収まった後すぐ消火できるよう消火器を用意するか、マンションなら消火器のある場所をちゃんと確認しておくことも大切ですね。
キッチンは家の中で最も危険な場所なので、地震発生時にキッチンにいた場合、まな板やお盆で頭部を保護しましょう(日経ウーマンオンライン「グラッときたときの避難マニュアル、教えます」)。私もキッチンで少しでも揺れを感じたら、すぐにガスを消してキッチンから出るようにしたいと思いました。
2.机の下に避難 → 玄関に走る
そもそも、机の下に逃げなければならないような、落下物や倒れる家具がある家にしてはダメで、家具は2カ所以上で固定し、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼るなど「家の中を安全な空間にする」べきでしょう。(毎日新聞「震度7を生き抜く 防災の新常識、知ってますか」)
また激しい地震では、固定されていない机や人間は床をすべって振りまわされるので、ちゃんと机の下に隠れられるか分かりません。それよりも、玄関のドアが変形して開かなるリスクを避けるため、玄関に走ってドアを開けて避難口を確保したほうがよいそうです。特にマンションはドアは変形しやすいそうなので、要注意ですね。(日本テレビDON!「防災新常識」)。
しかも、玄関は比較的丈夫で大型の家具が置いてないためトイレより安全で(TBS教科書にのせたい!「東京を襲う大地震!その時あなたはどうする?」)、玄関には靴がありますので、壊れたものが散乱した部屋に戻る場合でも都合が良いのです。ということは、玄関に割れやすい陶器や鏡などある場合、割れにくいタイプに変えるなど玄関の安全性を高める配慮が必要そうですね。玄関では、玄関マットで頭を保護するといいとの情報もありました(日経ウーマンオンライン「グラッときたときの避難マニュアル、教えます」)。なお、カバンなどで頭を守る際には、かばんを頭に直接当てずに頭から少し離すのがポイントで、少し空間を作ることでクッションとなり、落下物の衝撃をまともに受けずに済みます。(iTCOM.NET(「テロに遭うリスクを減らす」)
ただ、大きな地震だと分かってから玄関に向かっていては、本当に大きな地震の場合は揺れで動けなくなりますし、かえって危険です。ですので、私はぐらっと来た時点で玄関に走るようにしたいと思います。また、ドアをずっと手で押さえていては自分の身が守れませんので、ドアを開きっぱなしにする方法をしっかり考えておいたほうがよいでしょう。私は最初マグネット式のドアストッパーで開けていたのですが、地震の振動で閉まることがありました。
3.本当に役に立つ防災グッズ
■ 懐中電灯を用意 → ヘッドライト・LEDランタンの方がよいケースも
携帯ラジオとともに、防災グッズの代表格として挙げられるのが懐中電灯ですが、一番使いやすいのは「ヘッドライト」や「ランタン型」だという体験談が出ています。片付けなど動き回る際には両手が自由になる「ヘッドライト」、夜などじっとしている時は光が拡散し広範囲が明るくなる「LEDランタン」が便利だというのです。
確かにどちらもあれば安心・便利かもしれません。しかし女性が一人で暗闇の中作業することは避けたほうが良いですから、ひとり暮らしの女性にはヘッドライトの優先度は低そうです。それよりは、暗闇の中一人で家にいることになってしまった場合の心細さの方が深刻でしょうから、LEDランタンの方が優先度は高そうです。最近では、部屋に出していてもおしゃれな持ち運べる明かりが増えていますので、そのようなものがあると安心できると思います。
しかし、どちらも代用品で済ませる方法もあります。細身のライトが片耳の上に来るようにバンダナやタオルで鉢巻にすればヘッドライト代わりになります。細身のライトを口でくわえて作業したというツワモノもいらっしゃいました。懐中電灯をレジ袋で包めば、ランタンの代わりにもなるとの記事もたくさん見ました。そういった方法を今からためしておくのも対策のひとつだと思います。
■ 軍手 → 革製の手袋の方が安全
激しい地震の後の室内は壊れた家具やガラスや陶磁器の破片が散乱していることがあり、布製の軍手ではそのようなもので手を傷つけてしまう可能性があります。水道が止まっていると、傷口の十分な洗浄ができないので非常に危険なのです。(NHKそなえる防災「防災グッズを備えよう~多機能防災グッズの勧め~」)
専用の手袋も出ていますが、それがない場合は、冬につかう一般的な革の手袋やゴム手袋・軍手を必要に応じて重ねてはめるなどすれば、手を傷つけるリスクは低減できます。
■ ウェットティッシュ → 赤ちゃん用おしりふき・介護用からだふきもよい
電気・水道・ガスの供給が停止した場合、復旧が比較的早いのは電気で、水道・ガスは復旧に時間がかかることも多く、きれい好きな日本人、特に女性には、体を洗えないことが思いのほかストレスになるそうです。最近は防災グッズにウェットティッシュと言われることが多くなりましたが、ポケットティッシュの大きさだと体を拭くには小さすぎて枚数が必要ですし不便です。また、アルコール入りのウェットティッシュだと手以外の肌は荒れることもあります。サイズが大きくて肌にも優しい赤ちゃん用おしりふきや介護用からだふきがあって助かったという声がありました。今までの防災グッズリストは男性が中心となって作成しているという面がありますので、リストには載っていないけれど女性には必要性が高いグッズが他にもあるかもしれません。これから女性自身がよく考える必要がありそうです。
最近は、災害経験者の声がいろいろと聞けるようになってきました。自分の生活にあわせて、地震がきたらどうするか、備えとして必要なものを取捨選択してみてはいかがでしょうか。
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1.ぐらっと来たら火の始末 → 揺れている間は無理して火を消さない
私の小さいころは、「ぐらっときたら火の始末」という標語がありましたが、最近では地震の火は無理に消さないというように常識が変わって来ています。消防庁の「防災マニュアル」でも、地震にあった時の行動を以下のように記しています。
●無理して火を消しに行くと調理器具が落ちてきてやけどなどをしたりするので、揺れが収まるまで待ちましょう。
●食器棚や冷蔵庫が倒れてくるだけでなく、中身が飛び出してくることもあるので注意しましょう。
●コンロの近くの場合、調理器具が滑り落ちてくる場合があるので、コンロの近くから離れ、揺れが収まったら落ち着いて火を消しましょう。
●揺れを感じて自動的にガスの供給を停止するガス漏れ遮断器(ガスマイコンメーター)がほとんどのご家庭に設置されています。特性や使い方を十分に理解しておきましょう。
つまり、無理して火を消すよりも、自分の身を守ることを優先すべきなのです。昔と違って、今は火事になりにくい仕組みが組み込まれていますし、たとえ出火しても延焼しにくい設計になっているからです。となると、万が一火が出ても地震が収まった後すぐ消火できるよう消火器を用意するか、マンションなら消火器のある場所をちゃんと確認しておくことも大切ですね。
キッチンは家の中で最も危険な場所なので、地震発生時にキッチンにいた場合、まな板やお盆で頭部を保護しましょう(日経ウーマンオンライン「グラッときたときの避難マニュアル、教えます」)。私もキッチンで少しでも揺れを感じたら、すぐにガスを消してキッチンから出るようにしたいと思いました。
2.机の下に避難 → 玄関に走る
そもそも、机の下に逃げなければならないような、落下物や倒れる家具がある家にしてはダメで、家具は2カ所以上で固定し、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼るなど「家の中を安全な空間にする」べきでしょう。(毎日新聞「震度7を生き抜く 防災の新常識、知ってますか」)
また激しい地震では、固定されていない机や人間は床をすべって振りまわされるので、ちゃんと机の下に隠れられるか分かりません。それよりも、玄関のドアが変形して開かなるリスクを避けるため、玄関に走ってドアを開けて避難口を確保したほうがよいそうです。特にマンションはドアは変形しやすいそうなので、要注意ですね。(日本テレビDON!「防災新常識」)。
しかも、玄関は比較的丈夫で大型の家具が置いてないためトイレより安全で(TBS教科書にのせたい!「東京を襲う大地震!その時あなたはどうする?」)、玄関には靴がありますので、壊れたものが散乱した部屋に戻る場合でも都合が良いのです。ということは、玄関に割れやすい陶器や鏡などある場合、割れにくいタイプに変えるなど玄関の安全性を高める配慮が必要そうですね。玄関では、玄関マットで頭を保護するといいとの情報もありました(日経ウーマンオンライン「グラッときたときの避難マニュアル、教えます」)。なお、カバンなどで頭を守る際には、かばんを頭に直接当てずに頭から少し離すのがポイントで、少し空間を作ることでクッションとなり、落下物の衝撃をまともに受けずに済みます。(iTCOM.NET(「テロに遭うリスクを減らす」)
ただ、大きな地震だと分かってから玄関に向かっていては、本当に大きな地震の場合は揺れで動けなくなりますし、かえって危険です。ですので、私はぐらっと来た時点で玄関に走るようにしたいと思います。また、ドアをずっと手で押さえていては自分の身が守れませんので、ドアを開きっぱなしにする方法をしっかり考えておいたほうがよいでしょう。私は最初マグネット式のドアストッパーで開けていたのですが、地震の振動で閉まることがありました。
3.本当に役に立つ防災グッズ
■ 懐中電灯を用意 → ヘッドライト・LEDランタンの方がよいケースも
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確かにどちらもあれば安心・便利かもしれません。しかし女性が一人で暗闇の中作業することは避けたほうが良いですから、ひとり暮らしの女性にはヘッドライトの優先度は低そうです。それよりは、暗闇の中一人で家にいることになってしまった場合の心細さの方が深刻でしょうから、LEDランタンの方が優先度は高そうです。最近では、部屋に出していてもおしゃれな持ち運べる明かりが増えていますので、そのようなものがあると安心できると思います。
しかし、どちらも代用品で済ませる方法もあります。細身のライトが片耳の上に来るようにバンダナやタオルで鉢巻にすればヘッドライト代わりになります。細身のライトを口でくわえて作業したというツワモノもいらっしゃいました。懐中電灯をレジ袋で包めば、ランタンの代わりにもなるとの記事もたくさん見ました。そういった方法を今からためしておくのも対策のひとつだと思います。
■ 軍手 → 革製の手袋の方が安全
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専用の手袋も出ていますが、それがない場合は、冬につかう一般的な革の手袋やゴム手袋・軍手を必要に応じて重ねてはめるなどすれば、手を傷つけるリスクは低減できます。
■ ウェットティッシュ → 赤ちゃん用おしりふき・介護用からだふきもよい
電気・水道・ガスの供給が停止した場合、復旧が比較的早いのは電気で、水道・ガスは復旧に時間がかかることも多く、きれい好きな日本人、特に女性には、体を洗えないことが思いのほかストレスになるそうです。最近は防災グッズにウェットティッシュと言われることが多くなりましたが、ポケットティッシュの大きさだと体を拭くには小さすぎて枚数が必要ですし不便です。また、アルコール入りのウェットティッシュだと手以外の肌は荒れることもあります。サイズが大きくて肌にも優しい赤ちゃん用おしりふきや介護用からだふきがあって助かったという声がありました。今までの防災グッズリストは男性が中心となって作成しているという面がありますので、リストには載っていないけれど女性には必要性が高いグッズが他にもあるかもしれません。これから女性自身がよく考える必要がありそうです。
最近は、災害経験者の声がいろいろと聞けるようになってきました。自分の生活にあわせて、地震がきたらどうするか、備えとして必要なものを取捨選択してみてはいかがでしょうか。
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