働く女性の戦略的生活スタイル|Another You STYLE
働く女性の生活を戦略的に考え、仕事・ファッション・くらし・美容/健康・スキルアップ・食事などについて、ミニコラムとしてご提案・ご紹介してまいります。

「美容と健康」は、女性にとって非常に興味のある話題です。しかし、IT業界にいた時の私にとって、「美容と健康」はかなり縁遠いものでした。出世欲は皆無な私でしたが、会社に長くいるといつのまにかリーダーなどと言われる立場になってしまいます。メンバーに迷惑がかからないようにと、仕事をがんばらざるを得ません。平日は仕事と家事・睡眠で終わり休日出勤もあるという生活の中で、ワーク・ライフ・バランスという言葉にあこがれつつも、目の前の仕事で出来るだけ高い成果を遂げることのほうが重要でした。
こういった生活はIT業界という特殊な世界だけの話だと思っていました。しかし、朝日新聞の「私のミカタ ワーキングウーマンの意識調査」という特集(→★)を見ると、同じような傾向が見られました。それによると、「OL」ではない「働く女性」は、専業主婦、女子学生やOLとは違う「美容と健康」に対する価値基準・行動パターンを持っているようです。しかし、それにフィットした形での情報やサービスの提供がまだまだ少ないのが現実ではないでしょうか。このような状況に不満を持っている方も多いと思います。そこで、私が美容・健康で試したことをご紹介したいと思います。みなさまの中には、もっと役に立つ情報をお持ちの方もいらっしゃるでしょうから、その情報をコメントいただければ幸いです。そのようにして、「働く女性」に役に立つ美容・健康情報を集められれば、と思います。
働く女性の美容・健康に対する意識 - 私の場合
まず、私の「美容・健康」に対する意識をお話しましょう。私にとって大切なのは、まず「健康」でした。端的に言えば、激務に耐えうるだけの「体力」が欲しかったのです。肥満は自己管理できていないイメージで、仕事のマイナス評価にも繋がりそうなので出来れば避けたいと思っていましたが、スポーツクラブは営業時間の制約や移動時間がかかるという時間の問題と、激務で消耗した体力をさらに消耗することへの躊躇もあり、選択できませんでした。もっと手軽に始められ、時間のかからない運動があればやろうかなとは思っていましたが。「美容」は、仕事で相手に不快感を与えないことが唯一の基準でした。それ以上に美容に励んだところで、好感度が上がると思っていなかったからです。むしろ、美容ばかり目立つと逆効果になりかねないという気持ちでした。お化粧であれば、お肌が荒れた状態は雑な生活=雑な仕事を連想させるので基礎化粧品にはそれなりに気を使っても、メイクにはお金・時間をかけていませんでした。エステには興味があるものの、エステに行ける時間があればスポーツクラブに行くでしょう。エステは健康というベースに乗せるプラスアルファという意識がありました。このような目的意識は、美容や運動がストレス解消・リラックス・自己実現の手段となりうる方とはかなり違うと思います。
私の「美容・健康」に対するアプローチは、振り返れば3つのステップがあったように思います。第1ステップは、肩こりなど身体にトラブルを感じ始めて、そのマイナスをどうにかなくそうとしている段階。第2ステップは、そういった対症療法では根本解決にはならないと感じ始め、基礎体力をつけようとした段階。そして第3ステップは、身体から顔にも気を配るようになった段階です。以降では、このステップ毎にお話したいと思います。
第1ステップ : マイナスを±0に
リーダーというポジションにつくころになると、若い頃は気が付かなかった身体のトラブルを感じ始めます。今まである(プラス)と思っていたものが、突然なくなった(マイナス)と感じた瞬間です。とにかく、そのマイナスを解消し、±0にはもって行きたいという気持ちになりました。私の場合、肩こり・首こりと足のむくみが激しいことが悩みでした。1日中パソコンに向かうか会議をしている状況だったので、当然かもしれません。
肩と首がガチガチで足もパンパンとなったとき、最初はマッサージに行きました。確かにとても気持ちよくて回復もするのですが、拘束時間が長いうえに通い続けないといけないのは、非常に困ったことでした。そのうえ、ちょっと忙しくなるとお店の営業時間中に訪問できない状況になり、早々にあきらめました。このとき、自宅でできることでなければ無理だと悟りました。
そこで、健康器具と言われるものもたくさん買って試しました。青竹踏み、中山式快癒器、 猫背矯正グッズ、腰痛用のコルセット、などなどです。しかし、コルセット類はかえって血行がわるくなり続かず、青竹踏みや中山式快癒器は効果が実感できるものの、時々思い出したようにやるのみでした。生活の中に無理なく組み込まれていないとわざわざする感じになってしまい、忙しいときには忘れてしまうのだと実感する結果になりました。一方で続いているものもあります。それが首・肩の温めと着圧ソックスです。夜は、「あずきのチカラ 首肩用」に似た商品を使って、首・肩を温めていました。電子レンジで2分程度温めて肩の上に置くだけ、という手軽さのため続いているのだと思います。首周りには太い血管があるので血流がよくなるらしく、これをすると顔に赤みがまします。また、足は夜寝るときに「メディキュット」を着用してでむくみ解消を行っています。

しかしながら、健康器具はそれがないと何も始まらないという制約があり、それが多くの挫折の原因でした。そこで次に行ったのは、筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるためのストレッチでした。学生時代にストレッチには馴染みがあり、その記憶をもとにお風呂上りに5~10分程度の首・肩と足のストレッチをしました。ところが、仕事のピーク時には、睡眠時間の確保が最優先で5~10分ですら確保が難しくなります。そして、そういう時こそ凝りやむくみが激しくなり、生産性が落ちていくのです。時間はないが、やらなければならない、しかも他のことはもう切り詰められないとなると、「ながら」で行うしかありません。終電後のタクシーの中や、電車待ちの時間や、オフィスで仕事に一区切りが付いたときなど、手軽に行えてあまり目立たないストレッチを行いました。(具体的な情報は、最後にまとめて掲載いたします。)
なお、筋肉のコリ解消には、「弱いストレッチを呼吸を止めずに40秒!」がオススメだそうです。「痛気持ちいい」ほどの強いストレッチを行った場合はかえって疲労が増すので逆効果となり、また40秒で血流量が一番多くなるそうです。(NHKの『ためしてガッテン』による→★)
ここまでを振り返ってみると、やはり忙しく働く女性にとっては「時間」が最大のネックのように思います。自分に都合のよいタイミンでサッと始められ、時間がかからないか「ながら」でできること。特別に行うのではなく、生活に組み込めるというのが大切なようです。どんなによくても、手間がかかるものは続きませんでした。それより優先すべきことがあるのですから。
このように、第1ステップではストレッチや健康器具でとまっていた血の巡り・リンパの巡りをよくすることが中心でした。血の巡り・リンパの巡りが悪いのは、筋力がないためだということも分かっていましたが、自分にあった筋力の付け方が分からず、何もしていませんでした。ようやく第2ステップに進めたのは「スロトレ」に出会ったときでしたが、そのお話は次回のコラムに掲載いたします。
★ 関連コラム
・働く女性にとっての美容と健康(2)
・働く女性にとっての美容と健康(3)
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■ ストレッチに関する情報
最初は学生時代の記憶で行っていたストレッチですが、基本的なことを見直したくて最近読んだのが以下の本です。
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ストレッチの中でも私がよく行っているのは首と肩甲骨のストレッチです。アリナミンのHPに「忙しいあなたに場所を選ばず、超カンタン!瞬間ストレッチ」という項目があり、その中で紹介されています。
首のストレッチ(→★)
肩甲骨のストレッチ(→★)
また、日経ウーマン オンラインに肩甲骨のストレッチの起立バージョンもあります。(→★)

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