働く女性の戦略的生活スタイル|Another You STYLE
働く女性の生活を戦略的に考え、仕事・ファッション・くらし・美容/健康・スキルアップ・食事などについて、ミニコラムとしてご提案・ご紹介してまいります。
現代では、デザイナーではない一般の人にもデザインセンスが求めらる時代ではないでしょうか。プレゼンテーション資料やレポートは、もちろん内容が一番重要です。しかし、それがどんなにすばらしい内容だったとしても、相手の興味を引かず内容がきちんと伝わらなければ、価値はありません。忙しいビジネスパーソン向けの資料であればあるほど、他の資料とは違う特別なものだと印象付けて相手の興味を引き、しかも簡潔にポイントが伝わるものであることが、資料の内容と同じくらい重要であることは、多くのビジネスパーソンが気がついていることでしょう。
しかし、デザインを学んでいないビジネスパーソンには、何にどう気をつければいいのか分からないのが普通だと思います。私もそうでした。
1.デザインの基本原則を知るための本
デザインについて正式に学んだことがない私が読んで、参考になったのが次の2冊です。
どちらもデザインの基本原則をよい例・悪い例を交えて解説しています。「ノンデザイナーズ・デザインブック」は4つの基本原則が4つとカラー・フォントについてを英語のサンプルで解説しています。「デザイン・ルールズ」はより多くの基本原則を日本語のサンプルで解説しています。
2.ビジネス資料への適用例
「ノンデザイナーズ・デザインブック」で述べられているデザインの4つの基本原則「コントラスト・反復・整列・近接」に従って、デザインを洗練させていく過程を見てみましょう。
例えば、次のような表紙の提案書を見たことはないでしょうか。

これは、基本原則「近接(関連する項目は近接させてグループ化する)」「整列(この場合、中央揃え)」が適応されているので、分かりやすいレベルにはなっています。しかし、平凡という印象は否めません。それは、中央揃えだからです。中央揃えは文字列の端の線がソフトなため、右揃えや左揃えのような力強さに欠けることがあります。
そこで整列を左揃えに変更し、基本法則「反復(色・形などの視覚的要素を繰り返す)」を適用して、タイトルと作成者名を太字にしました。

左揃えになったことで、より洗練された印象になったのではないでしょうか。また、タイトルと作成者名が同じ書体・太さで繰り返されたため、より結びつきが強い印象になっているはずです。
上では、タイトルと作成者の文字の太さを他の項目と変えることによって違いを出していますが、下ではさらに違いを明確にしました。基本法則「コントラスト」です。

コントラストが強くなったことによって、3つの中で一番最初に目に留まるのではないでしょうか。ただ、コントラストを強くすることは非常に勇気が必要で、4つの基本法則の中では一番難しいと思います。それでも、上手くコントラストがつけられたらその効果は大きいので、ためして見る価値はあると思います。
ビジネスで使用する資料は、もちろん相手にあったデザイン・印象であることが必要です。業界によっては中央揃えの方がふさわしい場合もあるでしょう。しかし、なんとなく中央揃えにしているのと、相手に合わせてあえて中央揃えにしているのでは、他のところで大きな違いとなって現れるはずです。より洗練させるためにはどのような方法があるかを知ることは、アピール力のある資料を作るために必要な知識だと思います。
3.デザインセンスの重要性
2で示したサンプルは項目数が少ないために、例えデザインが悪くても各項目にはおそらく目を通してもらえるでしょう。しかし文字がぎっしり並ぶようなレポートなどの場合、デザインが悪いと読む気が失せて目を通してさえもらえないこともありえます。
左のような文書を、読む気が起きるでしょうか。右ならばどうでしょう。もはやビジネスの世界でも、デザインセンスは必要スキルの1つと言えるでしょう。
さらには、ビジネスだけでなくプライベートでもデザインセンスが必要になっているのではないでしょうか。今は、個人がブログ・Twitter・Facebookなどで情報発信する時代です。ここでも、まず相手に興味を持ってもらい、読む気にさせることが重要でしょう。デザインの基本原則を身につけると、ビジネスでもプライベートでも、世界が広がるかもしれません。
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しかし、デザインを学んでいないビジネスパーソンには、何にどう気をつければいいのか分からないのが普通だと思います。私もそうでした。
1.デザインの基本原則を知るための本
デザインについて正式に学んだことがない私が読んで、参考になったのが次の2冊です。
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2.ビジネス資料への適用例
「ノンデザイナーズ・デザインブック」で述べられているデザインの4つの基本原則「コントラスト・反復・整列・近接」に従って、デザインを洗練させていく過程を見てみましょう。
例えば、次のような表紙の提案書を見たことはないでしょうか。

これは、基本原則「近接(関連する項目は近接させてグループ化する)」「整列(この場合、中央揃え)」が適応されているので、分かりやすいレベルにはなっています。しかし、平凡という印象は否めません。それは、中央揃えだからです。中央揃えは文字列の端の線がソフトなため、右揃えや左揃えのような力強さに欠けることがあります。
そこで整列を左揃えに変更し、基本法則「反復(色・形などの視覚的要素を繰り返す)」を適用して、タイトルと作成者名を太字にしました。

左揃えになったことで、より洗練された印象になったのではないでしょうか。また、タイトルと作成者名が同じ書体・太さで繰り返されたため、より結びつきが強い印象になっているはずです。
上では、タイトルと作成者の文字の太さを他の項目と変えることによって違いを出していますが、下ではさらに違いを明確にしました。基本法則「コントラスト」です。

コントラストが強くなったことによって、3つの中で一番最初に目に留まるのではないでしょうか。ただ、コントラストを強くすることは非常に勇気が必要で、4つの基本法則の中では一番難しいと思います。それでも、上手くコントラストがつけられたらその効果は大きいので、ためして見る価値はあると思います。
ビジネスで使用する資料は、もちろん相手にあったデザイン・印象であることが必要です。業界によっては中央揃えの方がふさわしい場合もあるでしょう。しかし、なんとなく中央揃えにしているのと、相手に合わせてあえて中央揃えにしているのでは、他のところで大きな違いとなって現れるはずです。より洗練させるためにはどのような方法があるかを知ることは、アピール力のある資料を作るために必要な知識だと思います。
3.デザインセンスの重要性
2で示したサンプルは項目数が少ないために、例えデザインが悪くても各項目にはおそらく目を通してもらえるでしょう。しかし文字がぎっしり並ぶようなレポートなどの場合、デザインが悪いと読む気が失せて目を通してさえもらえないこともありえます。
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左のような文書を、読む気が起きるでしょうか。右ならばどうでしょう。もはやビジネスの世界でも、デザインセンスは必要スキルの1つと言えるでしょう。
さらには、ビジネスだけでなくプライベートでもデザインセンスが必要になっているのではないでしょうか。今は、個人がブログ・Twitter・Facebookなどで情報発信する時代です。ここでも、まず相手に興味を持ってもらい、読む気にさせることが重要でしょう。デザインの基本原則を身につけると、ビジネスでもプライベートでも、世界が広がるかもしれません。
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