働く女性の戦略的生活スタイル|Another You STYLE
働く女性の生活を戦略的に考え、仕事・ファッション・くらし・美容/健康・スキルアップ・食事などについて、ミニコラムとしてご提案・ご紹介してまいります。
私の「美容・健康」に対するアプローチは、振り返れば3つのステップがあったように思います。第1ステップは、肩こりなど身体にトラブルを感じ始めて、そのマイナスをどうにかなくそうとしている段階。第2ステップは、そういった対症療法では根本解決にはならないと感じ始め、基礎体力をつけようとした段階。そして第3ステップは、身体から顔にも気を配るようになった段階です。
前のコラム( 働く女性にとっての美容と健康(1) )では、肩こりなどのからだの不調を解消したいと健康器具をたくさん購入しましたが続かず、手軽さを考えればストレッチが一番だと気がついた第1ステップのことをお話しました。しかし、年齢を重ねるにつれてからだの不調を感じる頻度も高くなり、不快な症状が出てから対処するのでは追いつかないと感じるようになりました。対症療法ではなく、根本から正さなければだめだと悟ったのです。
第2ステップ : 根本対処を考え始める
こうして、健康器具に頼るよりエクササイズによって筋力をつけるべきだと考え始めました。このままズルズルと体力が低下したら、そのうち健康器具もあまり効かなくなるのではないかと思うようになったのです。まだまだ働くのですから、それでは非常に困ります。ここでようやく、根本的に対処してみようかという気になったのです。スポーツクラブに行くのは始めからあきらめていたので、ネットで見つけたダイエット本をいろいろ購入しましたが、3日すら続かないものがほとんどでした。多分やり続ければ効果はあったのでしょうが、第1ステップと同じく時間の確保が問題でした。
そんな時に出会ったのがスロートレーニングです 。1回のトレーニングはウォーミングアップと5種類のエクササイズ、そして各エクササイズの後に行うストレッチからなります。エクササイズ自体は5分程度で、全体でも10分程度と短時間ですむのが魅力です。また、トレーニングを行う間隔が、出来れば1日おき、最悪1週間に2日でよく、毎日行わなくてもよい点も、忙しい私にぴったりでした。関節や体勢を固定することなく、ゆっくり行うエクササイズのため、筋肉が休みなく一定の力を発揮し続けます。これが軽い負荷とにも関わらず高い効果が得られる秘密だそうです。レバレッジのようなその考え方も引かれた理由です。私の場合、フィーリングより理論面を重視する傾向にあり、そのためダンス系よりトレーニング系が好きなようです。やはり、アプローチがビジネス的なのかもしれません。(笑)
しかし、週2日各10分という時間ですらとれない忙しさのときもあります。そういったときは、スロトレの本に載っていた「アイソメトリック」という筋肉を伸び縮みさせず静止した状態で5~10秒だけ力を出す運動をしていました。この運動は単調なのであきやすいのが欠点ですが、目立たないので通勤電車の中や職場の休憩中など思い立ったとき行っていました。しかし、部分的な筋力はついても、全身運動にはなりません。そこで目をつけたのが、ウォーキングです。
通勤時に1駅手前で降りて1駅分歩くと体力がつくと聞きますが、朝は出来るだけ寝ていたいし夜は既に真っ暗で防犯の観点からも無理でした。となると、効率的な歩き方をするしかありません。こちらもウォーキングに関する本や雑誌を読み漁りました。一番分かりやすかったのは、TVで見た「ショッピングカートを押している意識で歩く」という言葉です。ショッピングカートを押していると思うと上半身が腰の上に乗りやすいので、私は正しい姿勢をイメージしやすいのです。
働く男性と同じく、働く女性にとって「健康(体力)」は仕事で質の高いアウトプットをするために重要な要素となっています。特に、年齢を重ねれば重ねるほどそうです。しかし、体力を維持する作業の優先度が低くなっている人が、ほとんどではないでしょうか。かつての私もそうでした。しかし、これはリスク管理の観点から見ると、非常によくない傾向です。影響が小さいリスクは放置して、発生したら対処という選択肢もありえます。しかし、影響大・発生確率中(もしくは大)になってきたリスクを放置するなんてありえません。アラフォーになったら健康リスクを評価しなおし、優先度を見直す必要があるのではないでしょうか。
世の中には次々と新しいエクササイズ方法が生み出されていますが、あまたの情報を収集した結果、どれも本質的なところはあまり変わらないというのが正直な感想です。世の中に出る新商品が、それまでの商品が存在価値を失うほどの画期的商品などはほとんどなく、新商品とはちょっとしたアレンジにしか過ぎないことと同じようにです。つまり、よく言われるように簡単に筋力がついたり痩せたりする方法など絶対になくて、問題は続けられる仕組みが出来るか、続ける意志があるかなのだと思います。
優先度が正しく認識でき、続ける仕組みを構築し、続ける意志を持つ。これは、まったく仕事と同じですね。働く女性なら、仕事の1つと認識すれば成果を挙げることができるかもしれません。ところで、今の私はスロトレもアイソメトリックもあまりやっていません(苦笑)。(ウォーキングだけは毎日気をつけてやっています。)忙しいときほど今やらなければ次いつ出来るかわからないという切迫感があったため、続けられたのだと思います。今はある程度の時間のコントロールが出来るので、後でやろうと思って結局やらなかったりします。忙しいと効率を求めて方法が洗練されますし、緊張感があって続くというよい側面もあるのです。仕事を持っていることは、健康にとってマイナスばかりとも言えないと思います。
「体力」をつけることに目覚めると、次はようやく「見た目」、その中でも特に顔を気にするようになりました。と言っても、メークではなく、表情ですが。そのお話は次回のコラムに掲載いたします。
みなさまの中には、もっと役に立つ情報をお持ちの方もいらっしゃるでしょうから、その情報をコメントいただければ幸いです。
★ 関連コラム
・働く女性にとっての美容と健康(1)
・働く女性にとっての美容と健康(3)
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■ エクササイズに関する情報
スロトレ関連の本はたくさん出ていますが、私が一番使ったのがこちらです。
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この後に出た本は内容が盛りだくさん過ぎて、私にはtoo muchでした。とはいえ、新しい本には新しい事実が追加されていたりして、勉強にはなります。
スロトレはかつて流行したため、今では若干時代遅れな印象がありますが、スポーツ理論は流行とは別次元のもの。著者がその後ロコモ対策のスロトレ本を出している点も、私が求めるものに近かったのだと納得する点です。
この本にはアイソメトリックの方法も載っていますが、前回ご紹介したアリナミンのHPにも違うタイプのアイソメトリックが掲載されています。
ひざ合わせ運動と足の前押し・後ろ押し運動 → ★
(ひざ合わせ運動の説明で、「軽く60秒押し合います」は15秒の間違いだと思います。)
ウォーキングの本で、いま一番まとまっていると感じるのはこちらの本です。
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読んでみると情報量は少ないですが、私は続けるためにはそれくらいのほうがよいと感じます。


37、8歳という年齢は、男性も女性も肉体的な1つの転換点ではないのでしょうか。私も、あれ?おかしい、今までとなにか違うと感じはじめたのがこの年齢でした。20代~30代前半の女性の肌のようなきめの細かさ・やわらかさが少なくなり、顔全体がくすんで元気のない暗い肌になりがちでした。また、口角が下がり気味で、不機嫌そうな表情も気になりだしました。
リーダーなどと言われる立場になって相当忙しくて疲れ気味でしたし、トラブル続出のため表情も厳しくなりがちだったので、年齢だけではなく、そのような環境も一因だったのかもしれません。しかし、お客様やメンバーに疲れた印象・不機嫌そうな印象を与えることは、リーダーとしてはあまり良いことではありません。お客様はこの人に任せて大丈夫だろうかという不安を覚えるでしょうし、メンバーのやる気まで下がる可能性もあります。疲れていたとしても、それなりの明るさ・前向きな姿勢を感じさせなければなりません。
このような場合、多くの女性はメイクで対処する方法を考えるのかもしれません。しかし、私はメイクが崩れやすい体質・くせを持つ上に、メイク直しをしている時間もないほど忙しかったので、メイクでの対処は始めからあきらめていました。崩れたメイクほど、みっともないものはないですから。また、粗を隠すためにお化粧に頼ると、段々とお化粧が濃くなっていきそうで、ビジネスシーンではふさわしくないと思ったからもあります。
前の2つのコラム( 働く女性にとっての美容と健康(1) / 働く女性にとっての美容と健康(2))では、ストレッチで体のマイナスをリセットし、スロトレ・アイソメトリック、ウォーキングなどでより積極的に体力をつけようと動き始めたことをお話しました。そこで実感したのは、筋肉の若さが見た目の良さにつながるということです。そんな時、だんだんと衰えを感じはじめた顔も表情筋を鍛えれば持ち直せるという話を聞き、興味を持ったのでした。
第3ステップ : 顔も鍛えられる!?
その後、本格的な表情筋トレーニングも試してみました。ひとつは犬堂文子さんの「フェイスニング」です。普段使っていない表情筋を動かすのは大変で、フェイスニング後には軽い筋肉痛のような状態にもなりました。私には、アエイオウ運動がストレッチだとしたら、フェイスニングは坂道ダッシュのような感じがしました。当時の私にはレベルが高すぎたことと、エクササイズの種類が多すぎてどれをやるべきか迷ったこともあり、続きませんでした。まず行ったのが「アエイオウ運動」です。大きく口を開いて、筋肉の動きを意識して「ア・エ・イ・オ・ウ」と言うだけ(声が出せないところでは、口だけ動かしても大丈夫)なので、ちょっと時間のあるときにいつでもどこでもできるのが良いところです。私は会社から帰宅中の人のいない路上やお風呂の中で行うのが日課でした。口を大きく開けるので、ストレス解消にもなります。

次に試したのは、宝田恭子さんのエクササイズでした。適度な負荷でやりすぎないよう注意すべきなど理論面がスロトレの石井直方さんと似ている点に安心感がありました。また、歯科医師であることも試してみようと思った理由の1つです。専門家がすべて正しいとは思いませんが、その道のプロのお話はやはり参考になる部分が多いというのが、仕事で学んだことですので。
その中で、私がやっていたのは舌回しエクササイズと舌スイングエクササイズです。舌回しエクササイズは、口を閉じたまま舌で歯と歯肉をなでるようにまわし、同時に目もまわすというもの。最近では美容番長シルクさんも似たようなエクササイズを紹介していたと思います。舌スイングエクササイズは、胸の前で手をクロスして上を向き、舌を突き出して両方の口角を舐めるように左右にスイングさせ、同時に目もスイングさせるというもの。どちらも、舌と一緒に目も動かすので、1日中パソコンを使う仕事をしていた私には一石二鳥でした。(詳細情報は後述いたします。)ただし、ちょっと人には見せられないような顔になるので、人のいない場所でしかできないという制約があります。ペットボトルを使ったエクササイズもあったのですが、それは続きませんでした。私には道具を使ったエクササイズは続かない傾向があります。やはり道具が要らないものに比べて手軽ではないからです。
このように、会社からの帰宅途中でストレス発散も兼ねてアエイオウ運動をし、お風呂の中では目の疲れをとるのも兼ねて舌回しエクササイズと舌スイングエクササイズをするというのが私の定番になりました。これらの効果は劇的というほどではありませんでしたが、疲れた印象・不機嫌な印象は周りに与えなくなったのではないかと思っています。もう少し口角を上げた方がよいのだろうかと思ったこともありましたが、不自然に口角が上がりすぎると作り笑いのような違和感・不快感を与えかねません。やはり、やりすぎず、適度な範囲に留めるということが、ビジネスでも他の何事でも重要なことだと思い直しました。表情筋のトレーニングに割ける時間もそれ以上ありませんでしたし、ビジネスの世界では若い=経験不足と思われるケースもあり、歳相応に見られることは決してマイナスではないと思ったためもあります。
ただ、年齢がさらに上がった最近では、1つの対応策に頼ることの限界も感じ始めています。これからは、もう少し負荷の高い表情筋トレーニングや、リンパを巡らせるマッサージや、お化粧の有効利用など、トータルでケアしなければいけないのかもしれないと感じています。さらには、がむしゃらに働いてきた年齢を超え、これからは色々なことの優先順位を少し見直す必要があるのではないかとも感じています。仕事を優先する姿勢は変わらなくても、自分自身をもう少し大切にして時間を割くことが仕事の質の向上につながるかもしれないと思うのです。
ただ、その場合でも今までのように「時間」と「手間」が最大のネックになるのは間違いないと思います。自分に都合のよいタイミンでサッと始められ、時間がかからないか「ながら」でできること。特別に行うのではなく、生活に組み込めるというのが大切なようです。また、できるだけ器具がいらないことも手軽さにつながる重要なポイントかもしれません。私はこれまでほとんどの時間を仕事に割く生活をしてきましたので、マッサージやお化粧の知識が少なく、これから勉強しようと思っています。もし、参考になる情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、コメントをいただけるとうれしいです。
★ 関連コラム
・働く女性にとっての美容と健康(1)
・働く女性にとっての美容と健康(2)
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■ エクササイズに関する情報
「アエイオウ運動」は色々なところで記載されているようですが、私は佐伯チズさんの本で知りました。佐伯チズさんのWebマガジン「美肌茶房」に、「アエイオウ運動」の説明があります。→ ★
宝田恭子さんのエクササイズは、ご自身のHPでも公開されています。→ ★
犬堂文子さんの「フェイスニング」は、NHKの番組を見てトライしてみました。本も持っていますが、やはり映像があるのとないのでは分かりやすさが違うと思います。犬堂さんはDVDは出していないようなので、リトライするなら「大人のDS 顔トレーニング」がいいかなと思っています。(このソフトは、ニンテンドーDS/DS Liteのみ対応で、DSiでは使用できないそうです)
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フェイスニングで表情豊かに印象アップ 大人のDS顔トレーニング(顔認識カートリッジ「フェイスニングスキャン」&ニンテンドーDSシリーズ専用スタンド同梱) |

ですから私はずっと、コーヒー・紅茶・お茶などの温かい飲み物には同じマグカップを使っていました。しかし、あるとき、思わず日本茶のための器を買ってしまいました。

たまたま見つけて気に入って、よく考えずに買ってしまった、Villeroy&Bochのスイッチ3というシリーズのものです。ドイツのメーカーなので柄が市松模様と葉っぱでありながら洋風な印象であること、また蓋と茶托が磁器なので古臭い印象がないことが気に入りました。
考えなしに買ってしまったのですが、思いのほか重宝しています。本体だけで小鉢としてお料理に使ったり、それに蓋をつけて外食みたいにおしゃれにしたり、茶托を豆皿として使ったり、本来のお茶の器として使ったりしています。このような3つそろいの形でお茶を飲むとちょっと改まった感じがして、同じお茶でもおいしく感じられるものです。そして、もしコーヒー・紅茶がダメなお客様がいらっしゃっても、これがあれば安心です。収納に場所が少し必要ですが、代わりに心の余裕が得られたような気がします。
ところでこの器、実は中国茶器の「チャッペイ」「蓋椀(がいわん)」というものだそうです。私の持っているVilleroy&Bochのものは生産中止なのかメーカーのHPにも掲載されていませんが、ナルミなど他のメーカーで白地のチャッペイが売っているようです。また最近は、現代生活にあうようなスタイリッシュで大人っぽいお茶の器も増えています。たまには日本茶を素敵な器で飲んでみるものよいかもしれません。日本茶を素敵な器で飲めば、いつもと違うちょっと上質な時間に浸れるのではないでしょうか。
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白山陶器に、蓋つき湯呑(茶托はなし)でスタイリッシュなものがありました。別売りで茶托もありますが、素敵なコースターをあわせても良いかもしれません。最近多くなってきた和の雑貨屋さんにもシンプルなものがありそうです。
