働く女性の戦略的生活スタイル|Another You STYLE
働く女性の生活を戦略的に考え、仕事・ファッション・くらし・美容/健康・スキルアップ・食事などについて、ミニコラムとしてご提案・ご紹介してまいります。

このごろ疲れやすくなった、昔のように頑張れない、と感じることはありませんか。職場でベテランと言われる年代になると、体力の衰えを感じることが多いでしょう。自分がそうなら、親はもっと体力が衰えているはずで、特に冬は心筋梗塞など緊急対応が必要な病気が出やすい季節です。例えば、別居している親が救急車で運ばれてあたふたした人、親の病気で対応に苦慮した人を何人も知っています。このコラムでは、これらの実体験を聞いて、万が一の親の緊急事態に備えてこれだけは子供が事前にやっておいたほうがよい、と感じた3つのことをお伝えしたいと思います。
1.親の病歴をまとめておく
救急搬送されると、病院で今までの病歴を聞かれます。病歴データが公的機関等で一元的に管理されていないので、そうするしかないのです。救急で搬送された場合、本人が会話できる状態とは限りませんし、本人も家族も動揺して、漏れなく正しく伝えられるとは限りません。さらに、独立して時間が経っている子供は、親がいつからどのような病気にかかっているかを正確に知らないケースもあり得ます。
そのため事前に、いつから、どのような病気で、何という病院にかかっている(た)か、を親に確認して病歴リストに書き出しておくことをおすすめします。時間的に余裕があれば、家族それぞれが記憶をもちよることで、より正確な情報をまとめることができるからです。また、病院では現在服用している薬も聞かれます。それに備えて例えば、保険証と診察券・お薬手帳・病歴リストをまとめて100円ショップのファスナーつきの透明な袋に入れ、「医療情報」と大きく書いたラベルをつけて壁の目立つところに吊り下げる方法もあります。病歴リストには、治療が終了している病気(既往症)は、病名と治療した期間・治療した病院名、現在治療中の病気(現病歴)は、それに加えて大体の治療経緯を記入します。「救急医療情報キット」を配布している自治体もありますので、それに入れる用紙を参考にするのもよいと思います。
病状が安定すると、自宅に帰れる状態でなければ、救急車で運ばれた病院(急性期の病院)から違う病院(回復期リハビリテーション病院や療養病院)や介護施設(老人保健施設や特別養護老人ホームなど)に移るケースがほとんどのようです。その時も、また病歴を聞かれるでしょう。まず最初に家族が移る候補の病院や施設に行き、家族はどういったところなのかの確認、病院や施設は患者の現状ヒアリングをするという形になるからです(現在入院している病院から候補先へ患者の情報が提供されるのは、家族面談の後)。場合によっては何度も病歴を伝えることになるのです。
2.親の希望を確認しておく
入院したとき、面会者が来てくれるとうれしい人も、病気の姿を見せたくないという人もいます。話はできないが意識はそれなりにあるように思える場合、事前に希望を聞いておかないと、元気を出してもらうために友達に会わせた方がよいのか、かえって逆効果なのか判断がつきません。面会をどうするかは、それほど重篤でないケースでも起こり得る問題なので、まだ話しやすい話題だと思います。
本人が意志表示できない状態になると、本人に代わって家族が決断しなければならないことがたくさん出てきます。そのなかでもっとも大変なことは、心臓マッサージなどの心肺蘇生をするか、人工呼吸器をつけるか、あるいは栄養補給をどうするか(胃ろうや高カロリー輸液IVHなど)、ということでしょう。事前に胃ろうやIVHは望まないと言っていた人でも、回復の希望があるので胃ろうやIVHを行ったほうが良い場合もあります。しかし、回復のための栄養補給だったものが、次第に生命維持(延命)の割合が増えていくこともあります。白か黒かはっきりしないグレーになっていくのです。するかしないかの二択結果を事前に聞くだけでは判断が難しく、この状態ならきっと親はこう考えるだろうとある程度の推測ができるくらいまで話をしておけば、あれで本当によかったのだろうかと後から迷い悩むリスクを低くできます。
心肺蘇生・人工呼吸器や栄養補給については、こちらに簡単な説明があります。
国立長寿医療センターの事前指示書(PDFファイル)のP.6~7→★
心肺蘇生・人工呼吸器や胃ろうなどの栄養補給をどうしたいかという話をするのは、する方もされる方も抵抗があることも多いでしょう。しかし、終末期は誰にでも必ず訪れるのです。親はどうしたいのか本当の考えを聞きだすため、まずは面会の話をして、親子で一緒に終末期を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
3.健康診断を受けてもらう
会社で働いていれば定期的に健康診断がありますが、リタイアするとそうもいきません。病気がちの人は、「病院に通っているから大丈夫」と勘違いしたり、元気な人は「まだまだ丈夫だから」と気にも留めなかったりと、健康診断から遠ざかっていることも多いのではないでしょうか。自治体が無料で行う健康診断は内容が乏しいケースもあり、そうなると自費で人間ドックとなりますが、面倒で費用もかかるからとついついさぼってしまう、ということもあるでしょう。
働いていて一番困るのは、予定外の突発作業、中でも緊急対応が必要な突発作業が発生することだと思います。もし親が病気だったとしても、緊急入院・治療と計画的に入院・治療では、子供の生活(特に仕事)への影響がまったく異なることは簡単に予測がつきます。健康診断によって初期の段階で病気が発見できれば、本人の負担が少ないだけでなく、子供も治療で果たすべき役割をタスクとしてスケジュール化しやすくなります。親に健康診断を受けてもらうことは、子供が自分の生活ペースを守るためにも役立つのです。何より親の病気が進行していて苦しむ姿を見るのは辛いことですから、人間ドックの費用をプレゼントするなどして親の背中を押してみるのもよいでしょう。
終末期は誰にでも必ず訪れます。であれば、親の人生も子供の人生も大切にした終末期にしたいものですが、何も準備していないと子供に悔いが残るケースが多いようです。この3つだけではもちろん足りないでしょう。より広範囲に備えるために参考になる本を、別コラム「働く女性こそ親の老後に備える」でご紹介していますので、そちらも参考になると思います。

40代になると、若いころのように無理が利かない、疲れやすくなったなど、大抵の人が体力の低下を実感し、自分も年をとったものだと感じはじめるのではないでしょうか。そんな時ふと見ると、自分以上に年をとった親の姿がありますが、「まだまだ元気」と思ってそのままにしている人も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。
しかし最近、親の病気・介護に直面する友人が増えてきました。このような友人に必ず言われるのは、「親が元気なうちに考えておいた方がいいよ」ということです。親が倒れるとスピード感を持って対処しなければならないことが多いので、あらかじめ知識をつけておいたり、基本方針を決めておいたほうが失敗が少ないというのです。特に責任あるポジションで働く女性は、急に長く休むことは難しいため、前もって備える必要性がより高いといえるでしょう。
そこで私もようやく危機感をもって、いくつかの本を読んでみました。今回のコラムでは、その中から私が役に立ちそうだと感じた本を3つご紹介します。なお、介護保険制度は何度か改正されており、今後も改正される可能性があります(現在のところ、最新の改正は2012年)。色々な情報に接する時は、いつ執筆されたものか注意する必要があります。
1.親が元気なうちにやるべきこと
私が最初に読んだのは、『親が70歳を過ぎたら読む本』でした。なかなか親の老後の問題に実感が持てなかった私も、プロローグ「もし、あなたの親に何かあったら、あなたの生活はどうなるか?」を読んで、これから来るかもしれない問題の大きさを多少なりとも感じることができました。「まだまだ」と思っている人ほど、読むことをおすすめします。本文では、親のステージ変化に伴ってした方がよいことが書かれています。
第1部 親が70歳を過ぎたら元気なうちにやること
第2部 親の身体が不自由になってきたらやること
第3部 親の判断能力が不十分になってきたらやること
第4部 もっと根源的な「トラブル予防策」
第1部と第4部が中心なので、親が元気な人がメインターゲットで、これから起こり得る代表的な問題である「老人ホーム」「相続」「認知症」「財産管理」「終末期(尊厳死など)」の5つにどう備えるかが書かれています。読んですぐはこのような話は親には話しにくいと感じましたが、友人に「親が元気だからこそ出来る話」と言われ納得しました。友人は何の準備もしないままに親が突然倒れ、そのような状況ではますます聞きにくかったそうです。また、いきなり親が意思表示できない状態になることも考えられます。ですから、親が元気なうちにこそやっておくべきことなのです。
しかし、私の両親もそうですが、元気な親に話をしてもあまり真剣に取り合ってくれない可能性があります。全てに完全な対策はできないとしても、今後どういう問題が起こり得るかを事前に知れば心の準備が出来ますので、それだけでも有意義だと思います。
そして、自分自身が70歳になったらとあわせて考えてみるのもよいのではないでしょうか。自分が70歳になったときのことを考えると、自然にそこまでをどう生きるかを考えざるを得ません。例えば、いつまでも食事をおいしく食べたい、そのためには歯が大切なので今から歯の定期健診を欠かさないようにする、足腰が弱って寝たきりにならないように1駅歩くなどして今から足腰を鍛えておく、などです。
2.離れて暮らす親を支える
最近では働く女性が増えて親のために割ける時間が少なくなって来ていますし、住み慣れた土地を離れたくないという親も多いもの。そうなると、どうしても離れて暮らす親をどうやって支えるかが問題になるケースが多くなります。『70歳すぎた親をささえる72の方法』という本では、親と同居せずに離れたところから親を支援するための知恵や使えるサービスが紹介されています。
その内容は、親の体力がちょっと落ちてきたかしら?というレベルでの対応から本格的な遠距離介護まで含まれていますので、離れた親のことが心配な人には役に立つ情報が何かはあると思います。私もこの本を読んで、「食事宅配サービス」で1日1食はお弁当が届くように手配し、「大事な用事は書いて知らせる(FAX・メール)」ようになりました。
何より「親の介護と自分の仕事を両立させる」というスタンスで書かれているが心強いところです。現実は厳しいもので、「仕事を辞めて地元に戻り介護をするべきではないか」と真剣に考えた友人もいました。しかし、この本では親の介護より「子の生活設計」「子の健康」はもっと大切と説いています。このような考え方に反発をする方もいらっしゃるでしょうが、介護をしているとどうしても子の生活・子の健康が置き去りにされてしまいます。親がというより子自身の視野が狭くなって思いつめてしまうようです。この本の文章に接することで、狭くなった視野を広げて冷静さを取り戻す効果があると思います。
3.いよいよ介護となったら
前の2冊にも「介護」の話は出てきてそれぞれに参考になりますが、介護については整理された知識があった方がよいと思います。なぜなら、必要な介護は一人ひとり異なり、最後はケアマネージャーに情報をもらいながら本人や家族が判断することになるからです。判断するためには、(あまり深さはなくても)抜け漏れのない全体を網羅した知識が必要です。『家族のための介護入門』は新書なので読みやすく、効率的に情報が入手できます。
私がこの本を選択したもう1つの理由は、目次に『通所介護(通称 デイサービス)』『通所リハビリテーション(通称 デイケア)』などと通称が書かれていたからです。友人は、デイサービス、ショートステイ、老健など最初は意味が分からない単語が多くて困ったと言っていましたが、この本には素人に対する細かい配慮が感じられました。また全介護施設をまとめた表も載っており、このような一覧性の高い表は抜け漏れなく考えるために役にたつと思います。
ただこの本の発行は2010年と若干古いので、その点が気になる方は、ネット書店で「介護保険」というキーワードで検索すれば最新情報が記載された本が表示されるので、それらをあわせて参照するとよいと思います。ただし、介護を仕事とする人のために書かれている本が多いので、購入する前に手にとって内容を確認することをおすすめいたします。
日本人の健康寿命(自立した生活が出来る期間)は男性が約70歳、女性が約74歳で(2010年の厚生労働省統計)、平均寿命との差の男性約9年、女性約13年は日常生活に制約がある期間です。親を支援すべき期間は意外に長いといえるでしょう。責任あるポジションで働く人が、この期間ずっとメインで関わることは不可能で、すばやく支援のためのプロジェクトチームを立ち上げる必要があります(その考え方は『70歳すぎた親をささえる72の方法』にも載っています)。忙しく働く女性こそ、早めに親の老後に備えるべきなのです。
このブログの更新情報が届きます(RSS1.0) ※左のリンクから「フィードを登録|購読する(無料です)」をクリックしてブラウザに登録すると、更新通知が自動的にブラウザに表示されます。詳しくはブラウザのヘルプをご覧ください。
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しかし最近、親の病気・介護に直面する友人が増えてきました。このような友人に必ず言われるのは、「親が元気なうちに考えておいた方がいいよ」ということです。親が倒れるとスピード感を持って対処しなければならないことが多いので、あらかじめ知識をつけておいたり、基本方針を決めておいたほうが失敗が少ないというのです。特に責任あるポジションで働く女性は、急に長く休むことは難しいため、前もって備える必要性がより高いといえるでしょう。
そこで私もようやく危機感をもって、いくつかの本を読んでみました。今回のコラムでは、その中から私が役に立ちそうだと感じた本を3つご紹介します。なお、介護保険制度は何度か改正されており、今後も改正される可能性があります(現在のところ、最新の改正は2012年)。色々な情報に接する時は、いつ執筆されたものか注意する必要があります。
1.親が元気なうちにやるべきこと
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第1部 親が70歳を過ぎたら元気なうちにやること
第2部 親の身体が不自由になってきたらやること
第3部 親の判断能力が不十分になってきたらやること
第4部 もっと根源的な「トラブル予防策」
第1部と第4部が中心なので、親が元気な人がメインターゲットで、これから起こり得る代表的な問題である「老人ホーム」「相続」「認知症」「財産管理」「終末期(尊厳死など)」の5つにどう備えるかが書かれています。読んですぐはこのような話は親には話しにくいと感じましたが、友人に「親が元気だからこそ出来る話」と言われ納得しました。友人は何の準備もしないままに親が突然倒れ、そのような状況ではますます聞きにくかったそうです。また、いきなり親が意思表示できない状態になることも考えられます。ですから、親が元気なうちにこそやっておくべきことなのです。
しかし、私の両親もそうですが、元気な親に話をしてもあまり真剣に取り合ってくれない可能性があります。全てに完全な対策はできないとしても、今後どういう問題が起こり得るかを事前に知れば心の準備が出来ますので、それだけでも有意義だと思います。
そして、自分自身が70歳になったらとあわせて考えてみるのもよいのではないでしょうか。自分が70歳になったときのことを考えると、自然にそこまでをどう生きるかを考えざるを得ません。例えば、いつまでも食事をおいしく食べたい、そのためには歯が大切なので今から歯の定期健診を欠かさないようにする、足腰が弱って寝たきりにならないように1駅歩くなどして今から足腰を鍛えておく、などです。
2.離れて暮らす親を支える
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その内容は、親の体力がちょっと落ちてきたかしら?というレベルでの対応から本格的な遠距離介護まで含まれていますので、離れた親のことが心配な人には役に立つ情報が何かはあると思います。私もこの本を読んで、「食事宅配サービス」で1日1食はお弁当が届くように手配し、「大事な用事は書いて知らせる(FAX・メール)」ようになりました。
何より「親の介護と自分の仕事を両立させる」というスタンスで書かれているが心強いところです。現実は厳しいもので、「仕事を辞めて地元に戻り介護をするべきではないか」と真剣に考えた友人もいました。しかし、この本では親の介護より「子の生活設計」「子の健康」はもっと大切と説いています。このような考え方に反発をする方もいらっしゃるでしょうが、介護をしているとどうしても子の生活・子の健康が置き去りにされてしまいます。親がというより子自身の視野が狭くなって思いつめてしまうようです。この本の文章に接することで、狭くなった視野を広げて冷静さを取り戻す効果があると思います。
3.いよいよ介護となったら
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私がこの本を選択したもう1つの理由は、目次に『通所介護(通称 デイサービス)』『通所リハビリテーション(通称 デイケア)』などと通称が書かれていたからです。友人は、デイサービス、ショートステイ、老健など最初は意味が分からない単語が多くて困ったと言っていましたが、この本には素人に対する細かい配慮が感じられました。また全介護施設をまとめた表も載っており、このような一覧性の高い表は抜け漏れなく考えるために役にたつと思います。
ただこの本の発行は2010年と若干古いので、その点が気になる方は、ネット書店で「介護保険」というキーワードで検索すれば最新情報が記載された本が表示されるので、それらをあわせて参照するとよいと思います。ただし、介護を仕事とする人のために書かれている本が多いので、購入する前に手にとって内容を確認することをおすすめいたします。
日本人の健康寿命(自立した生活が出来る期間)は男性が約70歳、女性が約74歳で(2010年の厚生労働省統計)、平均寿命との差の男性約9年、女性約13年は日常生活に制約がある期間です。親を支援すべき期間は意外に長いといえるでしょう。責任あるポジションで働く人が、この期間ずっとメインで関わることは不可能で、すばやく支援のためのプロジェクトチームを立ち上げる必要があります(その考え方は『70歳すぎた親をささえる72の方法』にも載っています)。忙しく働く女性こそ、早めに親の老後に備えるべきなのです。

前回、前々回と働く女性が持ち歩く防災グッズを考えましたが、その過程でいろいろなサイトの防災情報をチェックしてみると、昔は常識とされていた行動が今では「やってはいけない」「役に立たない」とされるケースがありました。また防災グッズも、実体験からより使いやすいものはこれという意見が出て来ています。今回は、そのようなことを3つご紹介したいと思います。
1.ぐらっと来たら火の始末 → 揺れている間は無理して火を消さない
私の小さいころは、「ぐらっときたら火の始末」という標語がありましたが、最近では地震の火は無理に消さないというように常識が変わって来ています。消防庁の「防災マニュアル」でも、地震にあった時の行動を以下のように記しています。
つまり、無理して火を消すよりも、自分の身を守ることを優先すべきなのです。昔と違って、今は火事になりにくい仕組みが組み込まれていますし、たとえ出火しても延焼しにくい設計になっているからです。となると、万が一火が出ても地震が収まった後すぐ消火できるよう消火器を用意するか、マンションなら消火器のある場所をちゃんと確認しておくことも大切ですね。
キッチンは家の中で最も危険な場所なので、地震発生時にキッチンにいた場合、まな板やお盆で頭部を保護しましょう(日経ウーマンオンライン「グラッときたときの避難マニュアル、教えます」)。私もキッチンで少しでも揺れを感じたら、すぐにガスを消してキッチンから出るようにしたいと思いました。
2.机の下に避難 → 玄関に走る
そもそも、机の下に逃げなければならないような、落下物や倒れる家具がある家にしてはダメで、家具は2カ所以上で固定し、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼るなど「家の中を安全な空間にする」べきでしょう。(毎日新聞「震度7を生き抜く 防災の新常識、知ってますか」)
また激しい地震では、固定されていない机や人間は床をすべって振りまわされるので、ちゃんと机の下に隠れられるか分かりません。それよりも、玄関のドアが変形して開かなるリスクを避けるため、玄関に走ってドアを開けて避難口を確保したほうがよいそうです。特にマンションはドアは変形しやすいそうなので、要注意ですね。(日本テレビDON!「防災新常識」)。
しかも、玄関は比較的丈夫で大型の家具が置いてないためトイレより安全で(TBS教科書にのせたい!「東京を襲う大地震!その時あなたはどうする?」)、玄関には靴がありますので、壊れたものが散乱した部屋に戻る場合でも都合が良いのです。ということは、玄関に割れやすい陶器や鏡などある場合、割れにくいタイプに変えるなど玄関の安全性を高める配慮が必要そうですね。玄関では、玄関マットで頭を保護するといいとの情報もありました(日経ウーマンオンライン「グラッときたときの避難マニュアル、教えます」)。なお、カバンなどで頭を守る際には、かばんを頭に直接当てずに頭から少し離すのがポイントで、少し空間を作ることでクッションとなり、落下物の衝撃をまともに受けずに済みます。(iTCOM.NET(「テロに遭うリスクを減らす」)
ただ、大きな地震だと分かってから玄関に向かっていては、本当に大きな地震の場合は揺れで動けなくなりますし、かえって危険です。ですので、私はぐらっと来た時点で玄関に走るようにしたいと思います。また、ドアをずっと手で押さえていては自分の身が守れませんので、ドアを開きっぱなしにする方法をしっかり考えておいたほうがよいでしょう。私は最初マグネット式のドアストッパーで開けていたのですが、地震の振動で閉まることがありました。
3.本当に役に立つ防災グッズ
■ 懐中電灯を用意 → ヘッドライト・LEDランタンの方がよいケースも
携帯ラジオとともに、防災グッズの代表格として挙げられるのが懐中電灯ですが、一番使いやすいのは「ヘッドライト」や「ランタン型」だという体験談が出ています。片付けなど動き回る際には両手が自由になる「ヘッドライト」、夜などじっとしている時は光が拡散し広範囲が明るくなる「LEDランタン」が便利だというのです。
確かにどちらもあれば安心・便利かもしれません。しかし女性が一人で暗闇の中作業することは避けたほうが良いですから、ひとり暮らしの女性にはヘッドライトの優先度は低そうです。それよりは、暗闇の中一人で家にいることになってしまった場合の心細さの方が深刻でしょうから、LEDランタンの方が優先度は高そうです。最近では、部屋に出していてもおしゃれな持ち運べる明かりが増えていますので、そのようなものがあると安心できると思います。
しかし、どちらも代用品で済ませる方法もあります。細身のライトが片耳の上に来るようにバンダナやタオルで鉢巻にすればヘッドライト代わりになります。細身のライトを口でくわえて作業したというツワモノもいらっしゃいました。懐中電灯をレジ袋で包めば、ランタンの代わりにもなるとの記事もたくさん見ました。そういった方法を今からためしておくのも対策のひとつだと思います。
■ 軍手 → 革製の手袋の方が安全
激しい地震の後の室内は壊れた家具やガラスや陶磁器の破片が散乱していることがあり、布製の軍手ではそのようなもので手を傷つけてしまう可能性があります。水道が止まっていると、傷口の十分な洗浄ができないので非常に危険なのです。(NHKそなえる防災「防災グッズを備えよう~多機能防災グッズの勧め~」)
専用の手袋も出ていますが、それがない場合は、冬につかう一般的な革の手袋やゴム手袋・軍手を必要に応じて重ねてはめるなどすれば、手を傷つけるリスクは低減できます。
■ ウェットティッシュ → 赤ちゃん用おしりふき・介護用からだふきもよい
電気・水道・ガスの供給が停止した場合、復旧が比較的早いのは電気で、水道・ガスは復旧に時間がかかることも多く、きれい好きな日本人、特に女性には、体を洗えないことが思いのほかストレスになるそうです。最近は防災グッズにウェットティッシュと言われることが多くなりましたが、ポケットティッシュの大きさだと体を拭くには小さすぎて枚数が必要ですし不便です。また、アルコール入りのウェットティッシュだと手以外の肌は荒れることもあります。サイズが大きくて肌にも優しい赤ちゃん用おしりふきや介護用からだふきがあって助かったという声がありました。今までの防災グッズリストは男性が中心となって作成しているという面がありますので、リストには載っていないけれど女性には必要性が高いグッズが他にもあるかもしれません。これから女性自身がよく考える必要がありそうです。
最近は、災害経験者の声がいろいろと聞けるようになってきました。自分の生活にあわせて、地震がきたらどうするか、備えとして必要なものを取捨選択してみてはいかがでしょうか。
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1.ぐらっと来たら火の始末 → 揺れている間は無理して火を消さない
私の小さいころは、「ぐらっときたら火の始末」という標語がありましたが、最近では地震の火は無理に消さないというように常識が変わって来ています。消防庁の「防災マニュアル」でも、地震にあった時の行動を以下のように記しています。
●無理して火を消しに行くと調理器具が落ちてきてやけどなどをしたりするので、揺れが収まるまで待ちましょう。
●食器棚や冷蔵庫が倒れてくるだけでなく、中身が飛び出してくることもあるので注意しましょう。
●コンロの近くの場合、調理器具が滑り落ちてくる場合があるので、コンロの近くから離れ、揺れが収まったら落ち着いて火を消しましょう。
●揺れを感じて自動的にガスの供給を停止するガス漏れ遮断器(ガスマイコンメーター)がほとんどのご家庭に設置されています。特性や使い方を十分に理解しておきましょう。
つまり、無理して火を消すよりも、自分の身を守ることを優先すべきなのです。昔と違って、今は火事になりにくい仕組みが組み込まれていますし、たとえ出火しても延焼しにくい設計になっているからです。となると、万が一火が出ても地震が収まった後すぐ消火できるよう消火器を用意するか、マンションなら消火器のある場所をちゃんと確認しておくことも大切ですね。
キッチンは家の中で最も危険な場所なので、地震発生時にキッチンにいた場合、まな板やお盆で頭部を保護しましょう(日経ウーマンオンライン「グラッときたときの避難マニュアル、教えます」)。私もキッチンで少しでも揺れを感じたら、すぐにガスを消してキッチンから出るようにしたいと思いました。
2.机の下に避難 → 玄関に走る
そもそも、机の下に逃げなければならないような、落下物や倒れる家具がある家にしてはダメで、家具は2カ所以上で固定し、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼るなど「家の中を安全な空間にする」べきでしょう。(毎日新聞「震度7を生き抜く 防災の新常識、知ってますか」)
また激しい地震では、固定されていない机や人間は床をすべって振りまわされるので、ちゃんと机の下に隠れられるか分かりません。それよりも、玄関のドアが変形して開かなるリスクを避けるため、玄関に走ってドアを開けて避難口を確保したほうがよいそうです。特にマンションはドアは変形しやすいそうなので、要注意ですね。(日本テレビDON!「防災新常識」)。
しかも、玄関は比較的丈夫で大型の家具が置いてないためトイレより安全で(TBS教科書にのせたい!「東京を襲う大地震!その時あなたはどうする?」)、玄関には靴がありますので、壊れたものが散乱した部屋に戻る場合でも都合が良いのです。ということは、玄関に割れやすい陶器や鏡などある場合、割れにくいタイプに変えるなど玄関の安全性を高める配慮が必要そうですね。玄関では、玄関マットで頭を保護するといいとの情報もありました(日経ウーマンオンライン「グラッときたときの避難マニュアル、教えます」)。なお、カバンなどで頭を守る際には、かばんを頭に直接当てずに頭から少し離すのがポイントで、少し空間を作ることでクッションとなり、落下物の衝撃をまともに受けずに済みます。(iTCOM.NET(「テロに遭うリスクを減らす」)
ただ、大きな地震だと分かってから玄関に向かっていては、本当に大きな地震の場合は揺れで動けなくなりますし、かえって危険です。ですので、私はぐらっと来た時点で玄関に走るようにしたいと思います。また、ドアをずっと手で押さえていては自分の身が守れませんので、ドアを開きっぱなしにする方法をしっかり考えておいたほうがよいでしょう。私は最初マグネット式のドアストッパーで開けていたのですが、地震の振動で閉まることがありました。
3.本当に役に立つ防災グッズ
■ 懐中電灯を用意 → ヘッドライト・LEDランタンの方がよいケースも
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確かにどちらもあれば安心・便利かもしれません。しかし女性が一人で暗闇の中作業することは避けたほうが良いですから、ひとり暮らしの女性にはヘッドライトの優先度は低そうです。それよりは、暗闇の中一人で家にいることになってしまった場合の心細さの方が深刻でしょうから、LEDランタンの方が優先度は高そうです。最近では、部屋に出していてもおしゃれな持ち運べる明かりが増えていますので、そのようなものがあると安心できると思います。
しかし、どちらも代用品で済ませる方法もあります。細身のライトが片耳の上に来るようにバンダナやタオルで鉢巻にすればヘッドライト代わりになります。細身のライトを口でくわえて作業したというツワモノもいらっしゃいました。懐中電灯をレジ袋で包めば、ランタンの代わりにもなるとの記事もたくさん見ました。そういった方法を今からためしておくのも対策のひとつだと思います。
■ 軍手 → 革製の手袋の方が安全
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専用の手袋も出ていますが、それがない場合は、冬につかう一般的な革の手袋やゴム手袋・軍手を必要に応じて重ねてはめるなどすれば、手を傷つけるリスクは低減できます。
■ ウェットティッシュ → 赤ちゃん用おしりふき・介護用からだふきもよい
電気・水道・ガスの供給が停止した場合、復旧が比較的早いのは電気で、水道・ガスは復旧に時間がかかることも多く、きれい好きな日本人、特に女性には、体を洗えないことが思いのほかストレスになるそうです。最近は防災グッズにウェットティッシュと言われることが多くなりましたが、ポケットティッシュの大きさだと体を拭くには小さすぎて枚数が必要ですし不便です。また、アルコール入りのウェットティッシュだと手以外の肌は荒れることもあります。サイズが大きくて肌にも優しい赤ちゃん用おしりふきや介護用からだふきがあって助かったという声がありました。今までの防災グッズリストは男性が中心となって作成しているという面がありますので、リストには載っていないけれど女性には必要性が高いグッズが他にもあるかもしれません。これから女性自身がよく考える必要がありそうです。
最近は、災害経験者の声がいろいろと聞けるようになってきました。自分の生活にあわせて、地震がきたらどうするか、備えとして必要なものを取捨選択してみてはいかがでしょうか。
