働く女性の戦略的生活スタイル|Another You STYLE
働く女性の生活を戦略的に考え、仕事・ファッション・くらし・美容/健康・スキルアップ・食事などについて、ミニコラムとしてご提案・ご紹介してまいります。

しかし、最近になって、そのスキーの経験を振り返ってみると、スキーからビジネス的な視点を学ぶことができるのではないか、という気づきがありました。これは、どのような分野においても一緒と思いますが、意外なものが意外な分野で結びつくことがあります。今回は、スキーを例に初心者と上級者の違いを改めて考えてみました。
初心者と上級者でその違いが顕著なのは、もちろん滑っているときですので、その違いを下の表にまとめてみます。


初心者と上級者の一番の違いは、見ているところ(視線)ではないでしょうか。私が初心者のころは、スキー板の先端あたりを見ていました。固いブーツと長くて重いスキー板は慣れない異物で、不安定な足元が気になってしかたなかったのです。
ところが、上達するにつれ、見る場所がだんだん先へ先へとなっていきました。そして、そのかわりにブーツとスキー板が足に一体化したセンサーとなり、足元の状況は見なくても把握できるようになっていきました。もっとも、上達するほどスピードを出して滑るわけですので、必然的にそうなっていくのでしょう。
次に違うのは、姿勢もありますが、ストックもしくはポールの使い方の違いも意外に目立ちます。初心者は、棒切れかなにかのように、なんとなくぶらぶらと持ちます。そして、使うのは倒れそうになったときか、前に進めないときです。上級者は、視線がぶれないように上体をブロックするため、しっかり意識してぎゅっと持ちます。そして、スキー板の方向を変えるため、すなわち回転するためのきっかけとして使います。
これらの違いは、上の2枚の写真を見比べていただいても、おわかりになるかと思います。ただし、地元のちびっ子スキーヤーは、視線が下でも腰が引けていても脚が硬直していても、ものすごいスピードで滑り降りて行きます。さすが地元です。
さて、上記の表の一部を少し変えてみたのが下の表です。比較対象は、初心者リーダと上級者リーダです。

いかがでしょうか。優秀なリーダは、先を見てよく行動し、優秀な部下を仕事のやり方を変えるために使い、現場部下を信頼することで現状を把握し、変化の激しい市場に臨みながらも、すばやく常に一定の成果をあげる、そんなリーダ像ではないでしょうか。
このように、一見異なる分野ですが、スポーツとビジネスを対比することで、ビジネスの大切な本質を実感的に早く深く理解し、さらに深めることができると思います。今回は、スキーをあげてみましたが、例えば、サッカーからビジネスの組織論を考えることができるかもしれませんし、ベストセラーになった書籍「ストーリとしての競争戦略」では、よい戦略の条件をサッカーのボールパスを引き合いに説明されています。逆にビジネスのあり方からスポーツ論に適用することも考えられますが、それはこのブログのテーマの範囲外ということでここで止めておきます。
いずれにしましても、自分が深く体験し学んだことを抽象化し他の分野に応用してみる、という手法は、他の分野の対象を早く深く理解したり、あるいは、対象を他者にうまく伝えるためのひとつの方法として有効であると思います。また、具体的なものをいったん抽象化し、そして、再び他の具体的なものに当てはめて考えてみる、というのはビジネスにおいて論理的思考を行うのによい訓練になります。まだまだな私はこうしてコラムを書くことでも訓練をしておりますが、他にもよい手法や訓練方法があればぜひ教えていただければ幸いです。

会社で「マネジメント」という言葉を聞かない日はないくらい、今はマネジメントという概念が一般化しています。組織を動かすにはマネジメントが重要ですし、自分自身もしっかりマネジメントしなければなりません。マネジメントのバイブルと言えば、ドラッカーの「マネジメント(エッセンシャル版)」ではないでしょうか。

ビジネスパーソンなら、読んでおくべき本でしょう。しかし、内容が難しい上に厚い。この本を読んですんなり理解できる人は、組織でもかなりのやり手・経験者ではないでしょうか。いわゆる解説本を最初に読んだ方が、効率的ですし理解も深まると思います。数ある解説本の中で、私のお勧めは、この本です。

NHKのテレビ番組「100de名著」のテキストとして出版されたものです。「100de名著」は、1つの本を25分×4回で解説するというもの。そのため、もっとも重要な部分だけが解説されています。1・2時間で読める厚さ(112ページ)で、気軽に読むことができます。しかも、「マネジメント(エッセンシャル版)」の記述範囲を超えてドラッカーの他の著書の内容にも言及しているので、ドラッカーの思想を鳥瞰できるという贅沢な内容です。
ドラッカーによると、マネジメントには3つの役割があるそうです。
2の組織に属する人を大切にする考え方、3の社会的責任という考え方は、今ではその重要性が認識されてきています。しかし、最近は競争が激しくなり1ばかり追求する組織が多くなっているのではないでしょうか。それによる弊害も指摘されています。そういった組織に自分がつぶされないためにも、ドラッカーの本で「あるべき姿」を考えてみるのもよいのではないでしょうか。
ところで、この本は番組テキストなので、表紙も中身もいい紙ではありません。(NHKの語学番組のテキストと同等)。そのためか、NHKはソフトカバーの単行本も出したようです。単行本の方は160ページに増えていますが、お値段も上がっています。単行本の方を私は読んだことがありませんが、テキストで十分ではないでしょうか。解説本はしょせん解説本でしかありません。解説本で大筋を抑えたら、早めにドラッカーの本を読み始めることが大切だと思うからです。
このブログの更新情報が届きます(RSS1.0) ※左のリンクから「フィードを登録|購読する(無料です)」をクリックしてブラウザに登録すると、更新通知が自動的にブラウザに表示されます。詳しくはブラウザのヘルプをご覧ください。
※上記本文中に商品やサービスについてクリックできるリンクがある場合、そのリンク先で商品やサービスのご購入等をされますと、当ショップに紹介手数料収入が発生する場合がございます(アフィリエイト・プログラムの仕組みです)。この手数料収入につきましては、当ショップが運営している、利用料無料の[ 美的ブログパーツ ]の運営費や、ショップサイト[ Another You ]のポイントシステムで寄付できる非営利法人・団体・協会への寄付、などとして使用させていただきます。実施した寄付につきましては、適宜、このブログでもご報告いたします。なお、リンク先での商品やサービスに不都合があり、万一、損害を被られた場合でも、当ショップは補償等の責任は負いかねます。予めご了承ください。
![]() |

ビジネスパーソンなら、読んでおくべき本でしょう。しかし、内容が難しい上に厚い。この本を読んですんなり理解できる人は、組織でもかなりのやり手・経験者ではないでしょうか。いわゆる解説本を最初に読んだ方が、効率的ですし理解も深まると思います。数ある解説本の中で、私のお勧めは、この本です。
![]() |

NHKのテレビ番組「100de名著」のテキストとして出版されたものです。「100de名著」は、1つの本を25分×4回で解説するというもの。そのため、もっとも重要な部分だけが解説されています。1・2時間で読める厚さ(112ページ)で、気軽に読むことができます。しかも、「マネジメント(エッセンシャル版)」の記述範囲を超えてドラッカーの他の著書の内容にも言及しているので、ドラッカーの思想を鳥瞰できるという贅沢な内容です。
ドラッカーによると、マネジメントには3つの役割があるそうです。
- 組織の使命を果たす(成果をあげる)
- 仕事を通じて人を生かす
- 社会の問題について貢献する
2の組織に属する人を大切にする考え方、3の社会的責任という考え方は、今ではその重要性が認識されてきています。しかし、最近は競争が激しくなり1ばかり追求する組織が多くなっているのではないでしょうか。それによる弊害も指摘されています。そういった組織に自分がつぶされないためにも、ドラッカーの本で「あるべき姿」を考えてみるのもよいのではないでしょうか。
ところで、この本は番組テキストなので、表紙も中身もいい紙ではありません。(NHKの語学番組のテキストと同等)。そのためか、NHKはソフトカバーの単行本も出したようです。単行本の方は160ページに増えていますが、お値段も上がっています。単行本の方を私は読んだことがありませんが、テキストで十分ではないでしょうか。解説本はしょせん解説本でしかありません。解説本で大筋を抑えたら、早めにドラッカーの本を読み始めることが大切だと思うからです。
